すべての形には意味があります。形は機能に従って決めるので、その形のために機能を妥協するということをしたくありません。見た目だけのデザインをしない、言い換えれば過度に装飾したデザインを施さないというのが私たちの信条です。私たちは、単に一般的に思われているような形作りや装飾といった、意匠だけを考えているわけではありません。「ひとつのプロダクトとして何が必要なのだろうか?」を探った結果として、それに合った機能を含んだ意匠が生まれるのです。デザインの基本さえ押さえていれば、あまり華美なことをやりたいとは思いません。それよりもできるだけ普遍的なデザインに仕上げることで、商品寿命を長く保ちたいと思っています。
これまでデザインの仕事に長く携わってきましたが、一番大切な要素は“ リアリティ”だと思います。デザイナーだからといって、絵を描いただけでは製品はでき上がりません。2次元でいくら美しい形を描けたとしても、実際にそれが3次元になったときに成り立たなくては、まったく意味がないのです。 私たちがデザインする物はヒトが使う道具です。ヒトと道具(プロダクト)との関係性を見極めて突き詰めていくと、必然的に形状が生まれてきます。 それを上手につなげてひとつの形にすることこそが、デザイナーの仕事だと思っています。















